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万が一の災害のために準備をしておきましょう。
大切なパートナーを守れるのは飼い主であるあなただけです。
一緒に考えましょう。大切なパートナーのために。
災害時に備え、ペットのために出来る準備を考えよう
昭和53年6月12日に発生した「宮城県沖地震」を教訓に、宮城県では6月12日を「県民防災の日」と定めました。
近い将来、かなり高い確率で、宮城県沖地震が再び発生する可能性があるとされていることは皆様もご存じの通りです。
人間のための非常用品の準備の必要性はだいぶ浸透してきた感がありますが、動物についての防災対策はどうでしょうか。
動物を、大切なパートナーとして暮らす私たちにとって、動物のための災害時の対策・準備は忘れてはならない大切な事です。
ペットのために、今、私たちにできることは何でしょうか。
宮城県の「県民防災の日」を前に、私たちと、パートナーである動物のための防災を考えてみませんか?
今回は、昨年12月、災害時の動物救済活動を目的に設立された市民ボランティアグループ「仙台にゃんわんぐるーぷnet」の事務局を努め、3月には社団法人日本動物福祉協会・山口千津子先生を迎えての研修会「緊急災害時 ボランティアに何ができるのか」を開催したエーキューブの代表・村上淳子さんと副代表の渡邉圭子さんに、動物の防災に関して、日頃私たちが心がけるべきことは何かをうかがいました。
首輪、名札をつけておく。
首輪に住所・電話番号を書いておく、名札をつける、鑑札をつけるなど、飼い主さんの連絡先がわかるようにしておきましょう。災害時のみならず、日常の生活の中、犬が迷子になってしまった時にも役にたちます。
しつけはきちんと。
しつけができていない犬や猫は、避難所で、他の人の迷惑になることが心配されます。トラブルが生じやすくなり、結局は飼い主さんと離ればなれに避難生活を送るという結果になる可能性も。
家族の一員として避難生活を一緒に乗り切るためにも、日頃から最低限のしつけをしておくことが重要です。
「オイデ」を覚えさせる
災害時は動物と一緒に避難するのが 基本ですが、万が一、はぐれて しまった場合には必ず 必要なコマンド(命令)です。
ケージに慣れさせておこう
大勢の人が集まる避難所などで他人に迷惑をかけないために、ケージの中でも落ち着いていられるよう、ケージに慣れさせておきましょう。
たくさんの人、他の動物に慣れさせておく
普段から外に連れ出し、他の人・動物との接触に慣れさせておきましょう。避難所の中は友達や仲間だけではありません。
飼い主さん以外の人からでも、フードをもらって食べることができるようにしておくと安心です。
排泄の訓練をしておこう
排泄はできるだけ室内でできるようにしておきましょう。室外でしつけている場合は、できるだけ決まった場所でできるよう訓練しておきます。
ワクチン接種は必ず受ける。
災害時の住環境や仮設住宅のような限られた空間では、ひとたび伝染病が発生するとあっという間に広がります。伝染病予防のためにも定期的なワクチン接種が必要です。
また、ノミやダニの駆除もきちんと行っておきましょう。
去勢・避妊手術を受けさせる。
避難所での大きな鳴き声やスプレー行動による悪臭等は、他の人の迷惑になります。これらのトラブルは去勢・避妊手術を行うことによってある程度防げるもの。
また、去勢・避妊手術を行っていない、発情期の動物はボランティアが管理できなくなる場合も想定されます。
去勢・避妊手術を行うことによって防げる病気はたくさんあります。災害時のためだけでなく、動物の健康保持のためにも去勢・避妊手術を検討してはいかがでしょうか。
動物用避難用品を準備しておく。
日頃食べ慣れているフードや飲み水、薬を常用している場合には薬、予防注射の記録や病院の診察カード等は、すぐに持ち出せるよう準備しておきましょう。
動物避難場所を確保すると安心。
緊急時のために、親類・知人・動物病院など、動物を一時的に預かってもらえる場所を確保しておくと安心です。
避難の際の役割を決めておく。
避難の際には、誰が動物を守るか、何を持ち出すか等をきちんと決めておきましょう。
人間と動物は一緒に避難する。
動物は、本能で安全な場所に逃げるだろうと安易に考えないでください。人間の保護のもとで生きている彼らには知らない場所、初めての環境は、とても恐ろしく感じられるでしょう。
家族の一員としてのペットの命はあなたにしか守れないのです。
必ず一緒に避難しましょう。
動物はケージやカーゴに入れて避難。
火災や瓦礫での火傷や怪我を防ぐ等、安心・安全のためにも、動物はケージや カーゴに入れて避難しましょう。 一緒に暮らす動物の 種類や頭数の分、 ケージやカーゴを 準備するのが 望ましいでしょう。
動物を飼っていない人や動物が苦手な人への配慮も大切。
そのためにできることは何だろう。
災害時には、動物を飼っていない人、動物が苦手な人も同じ避難所に集まることになります。
「限られた空間の中で、動物と一緒に避難した人とそうでない人が、お互いに気持ち良く過ごすためには、普段から、動物を飼うすべての人が、飼い主としてのモラルを守ることが大切です」とおっしゃるのは村上さん。
普段、散歩の際に糞の始末をしない人がいる、無駄吠えがうるさい等、動物を飼っていない人からの苦情がひとつでもあれば、避難所で過ごす時間がお互いにギクシャクするのも、ごく当たり前の事と言えるかもしれません。
しかし、常に飼い主としての当然のモラルを持ち、きちんとしたしつけをしていれば、動物を飼っていない人からの苦情は防げるはずです。
人と動物の共生を目指そう。
「町内会や同じマンションに住む飼い主さんが、飼育者のコミュニティとしてグループを作っておくと良い」というのは村上さんのアドバイス。
飼い主さん同士がお互いに情報交換をしたり、飼い主としての責任を認識し合うことで、自然、モラル向上がはかれるでしょう。
また、動物を飼っていない人からの相談窓口としての役割も期待できるため、問題があればそれを解決していくことができます。
災害時は特に、動物を飼っている人、動物を飼っていない人、動物が苦手な人の相互理解がとても重要になります。
日頃から、地域の住民すべてが気持ちの良い生活環境を作ることは、万が一の場合に、動物にとっても安心できる環境を整えることにつながっていくのかもしれません。
動物からたくさんの優しさや大きな力をもらっている私たち…。
大切なパートナーのために、あなたができること、今日からはじめませんか?
仙台にゃんわんぐるーぷnet
「仙台にゃんわんぐるーぷnet」は、仙台市が大きな災害に見舞われた時の動物救済活動実務と、行政や地域間の連絡、連係確保を目的としてホームページ上に設立されたネットワーク。
日頃、動物介在活動等を通して動物との共生を訴えるボランティアグループ、エーキューブを中心に、現在、3団体が加盟しています。
仙台市内で、動物愛護の立場から様々な活動を行っている複数のボランティア団体がネットワークを組み、情報を共有し、情報を提供し合い、連係を取り合うことによって、人と動物が共に避難できる状況を作ることができ、災害時により有効な活動が果たせるとの思いが設立のきっかけです。
最終的には、市民、獣医師等の団体、その他いろいろな団体、そして、行政、すべての方々と一緒に行動し、災害時のボランティア活動の実現を目指します。